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煙草は崇高である 

欧米になると煙草も「崇高」にまで高められる…?
ジャン・コクトーの語る煙草の魔術、ボードレールの、ポール・ヴァレリーの…過去の詩人、文学などの豊富な例をもとに煙草を大真面目に哲学的に考察していて、それだけでこんな分厚い本が出来てしまうところが、逆にまた煙草の深さを感じさせたりします。

たとえば、「煙草は喫煙者の主体性を映し出す鏡というのは留まらない。それは指先に挟まれたひとつの物体=客体というばかりでなく、ひとつの主体、自らの身体と精神を備えた生物として考えられなければならない。煙草は詩であるばかりか、詩人でもあり…」
という具合。内容もそうだが、そもそも使ってる言葉の難しさが煙草を格調高いものに見せている。

煙草は崇高である 煙草は崇高である
リチャード クライン (1996/12)
太田出版

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NO SMOKING 

またまた注文していた煙草本が届く。
巨大な煙草ケースに入った写真集で、過去の映画スターや女優、作家、アーティストなどの煙草を吸う写真やポスター、煙草にまつわる言葉などが収めるられている。ジョン・レノン、ショーン・コネリー、ワォーホール、ピカソ、コクトー、ゴダール、ユマ・サーマンなどなど、豪華すぎる顔ぶれで、いちいち美しい。こんなにも美しく感じるのは、消えゆく習慣の記録だから?煙草という過去の遺物へのノスタルジー?ただ、煙草賛美者が編集している本なのに「NO SMOKING」というタイトルなのは、煙草バッシングがより激しいアメリカで出版するための方便だろうか。

No Smoking No Smoking
Luc Sante (2004/11/15)
Editions Assouline

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小道具としての煙草 

コーヒー & シガレッツ (初回限定生産スペシャル・パッケージ版) コーヒー & シガレッツ (初回限定生産スペシャル・パッケージ版)
ロベルト・ベニーニ (2005/09/09)
角川エンタテインメント

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SMOKE SMOKE
ハーヴェイ・カイテル (2002/03/20)
ポニーキャニオン

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プロジェクトの下調べとしてネットで煙草事情について調べてみると、出てくる出てくる。喫煙・煙草人気blogランキングまで発見!(というわけで早速登録させていただきました。)

ほとんどが禁煙家・嫌煙家のものだけど、たまに見つける喫煙家のものには妙に親近感を憶えたりする。これは「COFFEE and CIGARETTS」を撮ったジャームッシュや、「SMOKE」のウェイ・ワォンに感じるものとも近い。お互いちょっと悪いことが好きな者同士の連帯感、共犯意識のようなもの(それにしても、二人とも日本よりよっぽど禁煙運動の激しいアメリカで撮っているのだからすごい)。

前者は、煙草とコーヒーを介して対話するいろんな人たちのオムニバスで、後者はハーヴェイ・カイテル扮する煙草屋を舞台に親子のつながりを描いたものだが(不覚にも僕はこの映画を見て泣きまくってしまった)共通するのは、どちらも煙草が人と人の関係をつなぐ大事な小道具として機能しているところ。ふとした沈黙を和らげる話のタネであり、お互いの駄目さ加減でつながる口実になったり…お互いの間にある煙が、ふたりの関係をより親密にしたり、時に険悪にしたりする。

ちなみにジャームッシュの「COFFEE AND CIGARETTS」の前作は、日本の武士道をテーマにした「GHOST DOG」だが、僕は秘かにジャームッシュがアメリカを「武士道」にはまった流れで「茶道」にはまったのではないかと思っている。「葉隠」の次は、「茶の本」であり、ジャームッシュは(消えゆく)アメリカ流の茶道として「COFFEE AND CIGARETTS」を撮ったのではないか?ってのは深読みのし過ぎか…(笑)。
どちらにせよ、2本とも煙草好きじゃなくても非常に楽しめる映画。僕としては、映画館で煙草を吸いながら観れたら最高だけど(そういえば、昔大阪の名画座で煙草を吸いながら「愛のコリーダ」を観たのを思い出す)。

最後の喫煙者たち 

プロジェクトの下調べ用に買った本が、毎日のようにアマゾンから届く。ボックスを開けても開けても「喫煙/非喫煙」関係(笑)。

まずは、筒井康隆氏による短編「最後の喫煙者」、ずーっと前に読んだのを再読。筒井氏本人と思われる売れっ子作家が、国家ぐるみの禁煙運動に差別され、迫害され、家まで焼き討ち!に遭った喫煙仲間と一緒に逃げるが、とうとう最後の一人となり…(意外な結末に)という禁煙運動がエスカレートした時代をスラプスティックに描いた作品。これが書かれたのは平成3年だが、今はこの話がより現実味を増しているのは間違いない。

最後の方のシーンで喫煙同士たちが集まり、「LUCKY STRIKE」の赤丸を旗印にした「煙草の神」を祀って禁煙陣営への勝利を祈願したり、苦境を見かねた煙草の神が「PEACE」の鳩だの、「GOLDEN BAT」の蝙蝠、「CAMEL」の駱駝!などを派遣してくるというくだりが、僕の今度のプロジェクトとシンクロしてるのて笑えた。

最後の喫煙者?自選ドタバタ傑作集〈1〉 最後の喫煙者?自選ドタバタ傑作集〈1〉
筒井 康隆 (2002/10)
新潮社

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筒井氏と並んで、昨今の国、いや世界全体での禁煙の強制に反対を唱える代表的なひとりらしい小谷野氏の呼びかけに、喫煙者ではない斉藤貴男らが参加して作られた本。タイトルどおり、嫌煙家に対して正々堂々戦うぞ!いつでも受けて立つ!という感じだが、ヒステリックにならずに、まともに議論のできる相手がいないと嘆く小谷野氏。真っ向から論戦をはるところを見てみたい!!負ける理由はない。

禁煙ファシズムと戦う 禁煙ファシズムと戦う
小谷野 敦、斎藤 貴男 他 (2005/09)
ベストセラーズ

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こちらも、昨今の急激な禁煙ブームに異議を唱えようという企画に、筒井康隆や、泉麻人、ダンカンほか、「Go smoking」の編集長などが集まった本。ほぼみんなに共通するのは「マナーを守って分煙しようよ」ということ。何も完全無煙にすることはないだろうと。ここにも収録されてる筒井康隆のエッセイ「紫服談」は、しぶとい喫煙家へのユーモアの効いたバイブルとなるだろう。
喫煙者のユーウツ?煙草をめぐる冒言 喫煙者のユーウツ?煙草をめぐる冒言
シガーライターズクラブ (2004/02)
TOKIMEKIパブリッシング

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